第96回 モーニング・ビジネス塾 特別企画 映画鑑賞『不都合な真実』
2016年度アカデミー賞受賞作品 『不都合な真実』
~アル・ゴア元米副大統領が地球と人類の未来を予見する
驚愕のドキュメンタリー~
民主党クリントン政権下で副大統領を務め、2000年の大統領選挙では
共和党ジョージ・ブッシュ候補と激戦を展開し敗れ去ったアル・ゴア氏。
その後は環境問題、特に地球温暖化への対策の緊急性を訴えて世界各地で
精力的な講演活動を続けている。
本作はドキュメンタリー映画で、アル・ゴア氏の鮮やかな講演の模様を
見ることができました。
北極と南極の氷床が大規模に溶けだし、北極では北極クマが溺死すると
いう異常事態。世界中の都市で記録的な豪雨と熱波が観測され、
温暖化による海面上昇の加速で最悪のシナリオではあと10年で世界の
様々な大都市圏が水没し、1億以上の人々が家を失う。
もう誰もが知っている「地球温暖化」という言葉。映画の中で、
「その真実をあまり知らずに漠然とその重大な危機を“知っているつもり”
になって日々過ごして無いだろうか。これこそが最大の災いなのだ。
なぜならこの事が『不都合な真実』だからなのだ。」と強く訴え
かけていました。
印象深いのは、山盛りの金塊と地球を天秤にかけるシーン。
アル・ゴア氏は、「そんなの天秤にかけるのっておかしいよね。
でも、おかしいと思っていないのが政治力・経済力のある方々だったり
するのよ。」と言っていましたが、次から次へと様々な地球の危機の
映像を目にして、今回参加された方は何か感じるものがあったかと
思います。
自動車産業においては、優れた燃費の自動車を製造している日本の
メーカーが経済的にも好調です。
環境問題と経済問題は相反するということがよく言われますが、
この例を見るとそうではないのかもしれませんね。