第91回モーニング・ビジネス塾 講師:アジア技術開発機構(株) 取締役統括本部長 小野沢賢二様(おのざわ けんじ)
テーマ:『おお~、わが人生谷あり、谷あり。それでも素晴らしい…!』
不運を恨むより、次の一歩と出会いを楽しみに!!
経済の基本は、物作り。今の世の中、ちょっと変…上前を撥ねたり、
泡銭ばかり追い求めたがる。
昭和42年に通商産業省に入省。その後、(株)博報堂PR計画部調査課を
経て、昭和50年に金融教育システム(株)&日本ビジネスドック㈱にて
企業内教育に従事し、「企業にとっての財産は、工場や機械ではなく、
それを扱う人」との理念の下、「地域の人づくり」「産業界の人づくり」
「政の人づくり」を探求。昭和59年に(財)長野県情報技術振興センター
を設置し、初代常務理事兼事務局長に就任。
平成14年に(株)ソフト工房代表取締役に就任するが、平成17年に
体調悪化(のちにリンパ節腫瘍と判明)により退任し、療養生活に入る。
療養期半ば、一時LLCウェルカムネイチャー長野にて「自然食」について
見聞を広めようとしたが、健康の回復とともに『人づくりDNA』が騒ぎ出し
平成25年10月現職に着任し、現在に至る。
講演では、「やんちゃな」人生行路の一部始終と療養生活を乗り越えて
感じたことなど幅広くお聞かせいただきました。
次男坊の特権を謳歌し、人生の目標設定が無いままの青春時代だったが、
先輩や上司に恵まれていた。仕事においては、人間社会のしがらみと
自己葛藤しながら、「筋を通す」上で、本音で衝突してきたが、
結果的に恨みを買ってしまうという不器用な性格。
これから集大成しようと意気込んだ時期、長年の不規則、不摂生生活の
付けで、ある日突然高熱が出て節々に力が入らなくなった。
病から奇跡の生還を果たし、家族の愛情を実感した今は、人の気持ちを
考えながらやらなければならないと思うようになった。
経営においても、競業他者と覇権争いをせず、需要層の利便を探求する
力を醸成することが重要である。
製造業があるから知的サービス業が出てくるし、それがあるから研究開発、
教育、輸送、修繕、保全、検査といった3次産業が成り立っていく。
経済の基本は、「ものづくり」です。