第82回モーニング・ビジネス塾 講師:人間総合科学大学 教授 遠藤隆行様(えんどう たかゆき)
テーマ:『タンパク質の美容と健康サイエンス2』
我々人間の身体は、水、タンパク質、脂肪などからなっています。
その働きをわかりやすく説明し、美容や健康の最新研究論文を紹介します。
人間総合大学教授の遠藤先生。テーマは、
第72回モーニングビジネス塾に引き続き『タンパク質の美容と健康サイエンス』
前回の講演では、タンパク質が引き起こす生命現象における視覚機能について
お話しいただき、ビタミンAの重要性とビタミンAを豊富に含む食材を
ご紹介いただきました。
今回の主役は、サーチュイン遺伝子とレスベラトロール。聞き慣れない用語
ですが遠藤先生の分かり易い説明で、その役割と重要性を知ることができました。
たんぱく質の一種であるコラーゲン。コラーゲンは、身体の皮膚や筋肉・内臓・
骨・関節・目・髪等あらゆる全身の組織に含まれており、重要な働きをしています。
コラーゲンの不足により現れる症状には高血圧や老化がありますが、
コラーゲンを食べたところで効果は無いとされています。
コラーゲンは体内で必要に応じて作られ、古いものは分解されていきます。
このサイクルが不活性化していくことが老化なのです。
近年の遺伝子研究において寿命に関係する遺伝子が発見されました。
これがサーチュイン遺伝子で、長寿遺伝子または長生き遺伝子、抗老化遺伝子とも
呼ばれ、その活性化により生物の寿命が延びるとされています。
サーチュイン遺伝子が活性化される物質として注目されているのが
ポリフェノールの一種であるレスベラトロールで、レスベラトロールを
大量に含む食べ物が「ぶどう」です。
これによって、フレンチパラドックス(フランス人の食生活と心臓疾患の矛盾)に
「フランス人は赤ワインをたくさん飲むから」と説明ができます。
講演の最後には、「ぶどうを食べる以外に大切なのが運動」と、
プロレスでアイアンマンヘビーメタル王者に輝いた
遠藤先生のいつもの?ポーズで盛り上がりました。