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第75回モーニング・ビジネス塾 講師:特定非営利活動法人 まちづくり推進機構 理事長 関根博之様(せきね ひろゆき)
テーマ:『徳川家康の江戸戦略と町づくり』
国家安泰と徳川家繁栄のビジョン実現に向けた壮大な戦略を実行する封建体制の組織化
平成3年から平成18年まで台東区議会議員として活動。その後、株式会社風土文化デザイン
専務取締役を経て特定非営利活動法人まちづくり推進機構を立ち上げる。
日本文化再生による真に魅力あるまちづくりを目指して、商店街や温泉街、木造密集地域の
再生や活性化に取り組まれています。
家康はどのようにして265年も続く国家をつくったのか?講演では、家康のまちづくり戦略に
ついて分かりやすくお話しいただきました。
天正十八年(1590年)八月一日、徳川家康は関東八州の領主として、三河岡崎より入府、
この地を江戸と改めた。当時の関東平野は荒地であり、秀吉による左遷であったとされる。
家康が国づくりにおいて参考としたのは、武田信玄の治水事業、そして、京都における風水を
用いたまちづくりである。
例えば、上野山の寛永寺。この寛永寺こそ江戸城の東北方、つまり鬼門封じのために
建てられた。
こうした国づくりの裏舞台にあったのが、家康・秀忠・家光の三代の将軍に仕え、百八歳で
大往生した天海僧正である。
群雄割拠の戦国時代、信長も秀吉も家康も「いくさの無い世の中をつくりたい」という
思いはあった。
その中でも家康は、ビジョンをしっかりと持っており、時代の変化への対応力が秀でて
いたといえる。
講演の中で、「いずれの時代も、時代の変化というのが常にあり、その変化と向き合い
ながら課題を解決して先に進んでいくということは共通している」というお話しが
ありました。
国家も企業も考え方は同じですね。