第74回モーニング・ビジネス塾 講師:フリースクール上田学園 学園長 上田早苗様(うえだ さなえ)
第74回2月18日(木)
テーマ:『未来の見えない危ない日本』
21世紀を支える新しい日本人を作ろう!
大学卒業後、外資系新聞社に勤務。その後イギリスに2年間遊学。
帰国後、外資系企業の秘書をしながら日本語教師の勉強を開始。
スイス、アメリカ、香港、タイなど13年間の海外勤務を含め、40年近く外国人に
日本語を教えると同時に、平成9年にフリースクール上田学園を開校し現在に至る。
今回の講演では、長きに渡りフリースクールを続けられてきた上田先生の
少し違った原点から見た現在の日本の姿、あるべき姿をお話しいただきました。
21世紀になって15年が経ちましたが、はじめのうちは、20世紀の先輩たちの
経験で何とか動いていたように思いますが、近年の学生たち、親たち、そして会社
の様々な状況を見ますと不安でなりません。
少子高齢化、教育、貧困、労働不足、このような重要な社会問題がしっかりと
議論されていないのです。
例えば、教育でいうと「せめて高校ぐらい、せめて大学ぐらい、何か資格をとらなきゃ」
と勉強したくない子供を無償化された高校に行かせる。すべては問題の先送りなのです。
親は子供にとってはじめての先生です。
バランスを取りながら生きていく方法を教えるのが親であり、親離れ子離れというように
親が子供のバランスを取るようではだめなのです。知識と経験を知恵に変えていく方法を
教えていって欲しい。そうすることによって夢が出来、希望が出来、未来が出来る。
21世紀を支える新しい日本人を育てていかなければなりません。
大企業の高学歴な社員にノイローゼやうつ病が多いのは、そこではじめて挫折をするから
だというお話をお聞きしました。教育が未来を創ると言います。
日本の教育が抱える深刻な問題に真正面から取り組む必要があると感じました。