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第70回モーニング・ビジネス塾 講師:アイアプリ株式会社 代表取締役 田口賀都子様(たぐち かつこ)
会社員を経て起業。現在、バングラデシュに事務所があり、海外を中心に
事業を展開されています。
今回の講演では、海外での失敗談や文化の違いについて現在進行形で
奮闘している事実を経験談としてお伝えいただき、日本人からみた外国が
どんなものであるか、更に、外国人からみた日本人の感覚を取り上げ、
相容れない文化の違いを解説していただきました。
世界一の人口過密国といわれるバングラデシュ。現地に行って驚いたことは、
未整備のインフラ環境。国民の大多数は土地を所有していないため、川沿いに
小屋を立てて生活している。そんなバングラデシュだが、経営的視点で見れば
日本と比べると賃金が安く、衣料品の生産販売を展開しているユニクロなども進出している。
単純労働者とバングラデシュの名門ダッカ大学卒業者の賃金の格差が大きく、
システム開発者で月収15万円程度。
他所の国に行ったらそちらの文化に合わせなければいけないとはいうものの、
現地の日本人社員が、「自衛隊の訓練よりもきつい、日本人が来るようなところでは無い」
と言って辞めてしまった事例もあり、現実は厳しい。
人・物・金が国境を越えて国民が幸せになるのか?グローバリズムに乗せられるのでは無くて、
貧しい人たちに手を差し伸べればよいのではないか?綺麗な言葉で共存・共生と
言っているが、責任ある大人として事実を言う必要がある。
外から見ているだけでは分からない現実をお話しいただき、真のグローバリズムとは
何かを考えさせられました。